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2024.06.23

歯周病治療について

今日は歯周病の治療についてご説明します。


歯周病とは?


歯周病とはそもそもどのようなものでしょうか?

みなさんは歯は歯ぐきで支えられていると思われる方が多いです。それも間違いではありません。歯はその下にある骨で支えられています。

歯周病とはその骨がプラーク(歯垢)や歯石の中にいる菌により溶けていく病気です。

歯周病の治療とはプラークや歯石を取り除き、骨が溶けない状況に改善していく治療です。

 

歯周病の症状とは?


歯周病はあまり自覚症状がないまま進行する病気です。症状がある場合、以下のような症状がでてきます。

歯ぐきが腫れている
歯ぐきが痛い
歯ぐきが違和感がある
歯がグラグラする
口臭がする
咬むと痛い
歯磨きの時に出血がする

このような症状がある方はまずは検査しますのでご連絡ください。これらの症状は歯周病以外でも生じるものもあるので、検査により診断が必要です。



歯周病の治療はどのように行うか?


それでは具体的にはどのように治療を進めていくかを書いていきます。

1 現状の把握

まず検査にてそもそも歯周病かどうかを調べていきます。その際にはポケットといって、歯と歯ぐきの間の溝の深さを器具で測定していきます。その際に調べた数値の表は毎回お渡ししています。

過去ブログにて表の見方の解説をしています。

歯ぐきの検査の表の見方

その表の数値をもとに、どのような状況かを患者さんと共にお話してその後の治療方針を決めます。

その溝の深さが4mmより深いと歯周病の数値です。

また、ポケットの検査の他にも、10枚法といって各部位ごとに細かくレントゲンを撮り、骨の状態を検査する場合もあります。

 

2 歯ぐきより上の汚れの除去

まずは歯ぐきより上の汚れの除去を行います。歯科用語でスケーリングといいます。歯垢や歯石には歯周病の菌のすみかとなっていて、それが原因で歯ぐきが腫れたりますますポケットを深くするため、まずは初めの段階でしっかりと取り除いていきます。

またこの段階で大事なことは患者さん自身でその汚れをご自宅でとれるようにしっかりと練習する事です。

私たち歯科医師、歯科衛生士と共にまずはどのようにご自宅で磨いているかを確認して正しい磨き方をご指導します。優しくお伝えするのでご安心ください!

どんなに苦手な方でも必ずうまくできるやり方なり器具の使い方があります。それを見つけるのが私たちの仕事です。

歯周病治療で大事なことは、患者さんご自身で行う歯磨き(セルフケア)と私たちが病院で行うプロフェッショナルケアが両方うまく働いて、最終的には患者さん自身でプラークを取る習慣を身に着けていくことです。

 

3 再評価

おおむね2週間ほどしてスケーリングにより綺麗になった歯ぐきがどのくらい改善しているかを評価(検査)します。

 

4 歯ぐきの下の汚れの除去

次に歯ぐきの下の歯石や汚れを除去していきます。歯科用語でSRP(スケーリング・ルートプレーニング)といいます。この段階では4mmより深い部位に対して汚れや歯石を取っていきます。場合によっては麻酔を使ってSRPを行う場合もあります。

また、SRPは右上の奥歯、上の前歯など、部位ごとに行うため、2~4回ほど分けて行う場合もあります。(より細かく部位ごとにとるため)

その間にも私たちが歯石を取るのと同時にブラッシングがどのくらいできているかも確認しながらアドバイスしていきます。

 

5 再評価

その後再度評価を行います。

 

6 歯ぐきの手術(場合によって)

全ての患者さんではないですが、その段階でまだ改善せずに深い部位は歯周外科といって、歯ぐきを手術により開いて深い部位の汚れをとる治療や、再生療法といって骨を再生する手術を行う場合もあります。

というのも、ポケットが5mmより深い場合、汚れをとる器具が確実には届かないといわれています。そのため、手術で確実に見える状況にして歯石を取り除く必要があります。


ただし、すべてのケースにおいて手術ができるわけではありません。

PCRといって、プラーク(歯垢)が全歯面に対しどのくらいの割合でついているかの割合が20%以下でないと、手術を行ったとしても出血が多かったり、その後の治りも悪いため推奨されません。理想的には15%以下がいいといわれています。

そのくらいの数値になるまでブラッシングを見ながら状況に応じてすすめていきます。

 

6 悪くならないように維持する治療

SRPを行い、また場合によって歯周外科を行い、それでも4mm以上のポケットが残っている場合は歯周病が進行しないように維持する治療を行います。歯科用語で、SPT(サポーティブ ペリオドンタル セラピー)といいます。やたら3文字が多いのでこんがらがってしまいますよね。

これ以上歯周病が悪化しないようにサポートする治療法です。

 

重症度やプラークの残り具合にもよりますが、毎月1回から、2か月に1回また3か月に1回の頻度で来院してもらい、検査とその方に応じて、スケーリングやSRPを行います。またその際には歯磨きの状況もチェックして磨き残しの部位を確認して、その部位を磨く練習を行います。

このように定期的に患者さんの磨きにくい箇所の汚れを私たちが綺麗にすることで、歯周病の進行を防ぐことができることが世界中の論文により実証されています。

以上のような流れで歯周病の治療を行っています。

不明点はいつでもどのタイミングでも私たちにお尋ねください。

 

 

痛みのない快適な治療とおもてなしの時間を目指しています。

虫歯や歯周病にならないような予防に力を入れています。また、お口の衰えから全身の不調につながらないように口腔機能の管理や訓練も日々行っております。

各種保険診療の他にもセレック、セラミック、インプラント、ホワイトニング、歯周組織再生療法等もおこなっております。

詳しくはお問合せページもしくは電話にてお問合せ下さい。
025-222-6480

新潟市中央区上大川前通り6番町1195-1
アサオ歯科医院

https://www.asaoshika.com/

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